瀋陽 −清の故宮と皇帝陵墓ー
瀋陽は、17世紀に女真族の国家である後金の都となり、盛京と呼ばれた。後金が清と国号を改め、北京に遷都した後は第二の都とされた。また、満州国成立後は奉天と改称された。現在は、遼寧省の省都で、東北地方最大の都市である。
●瀋陽故宮…女真族を統一した後金が瀋陽に都を移した際に創建された王宮。北京の故宮と並んで、2004年世界遺産に追加登録された。
●福陵…後金を建国し清朝の礎を築いた太祖ヌルハチが眠る陵墓。瀋陽の東郊外にあることから東陵とも呼ばれる。明・清王朝の皇帝陵墓として、昭陵とともに2004年世界遺産に追加登録された。
●昭陵…ヌルハチの息子である太宗ホンタイジの陵墓。瀋陽市街の北にあることから北陵と呼ばれる。一帯は市民の公園として整備されている。
●九・一八事変博物館…1931年9月18日、日本の関東軍が南満州鉄道の線路を爆破した。満州事変の発端の地となった柳条湖に建てられた歴史博物館。
●張氏帥府(張学良旧居陳列館)…東北地方最大の軍閥であった張作霖とその長男張学良の官邸および私邸跡。中国の伝統建築と西洋式の建物が入り混じっている。
<瀋陽故宮> ヌルハチに時代に建てられた八角形の大政殿。皇帝の式典が行われた。 |
<瀋陽故宮> 故宮で最も高い3階建ての鳳凰楼。この後ろはホンタイジの5人の后の宮殿。 |
<福陵> 城壁に囲まれた方城。東西に配殿、中央に祭祀を行った隆恩殿が建つ。その後ろの高い建物は大明楼。 |
<福陵> 方城の北側に位置するヌルハチが眠る宝頂。 |
<昭陵> 北陵公園の入口と広場。陵墓までは代歩車(カート)に乗って行く。 |
<昭陵> 昭陵の方城。福陵と構成はよく似ている。後方の白い盛土はホンタイジの眠る宝頂。 |
<九・一八事変博物館> 巨大なカレンダー型の石造モニュメント。 |
<柳条湖> 柳条湖事件の舞台。今は高層ビルが建ち並ぶ。 |
<張氏帥府> 敷地内にあるヨーロッパ様式の大青楼。 |
<餃子宴> 老舗の老辺餃子館にて。13種類の餃子が並んだ。 |