●カシュガル（喀什）

6月26日（金）　カシュガル

• カシュガル（喀什）滞在。市内の香妃墓、老街、バザール、エイティガール寺院、職人街を観光した。
  中国の西の端にあって天山北路と西域南道が交差し、民族の十字路とも文明の十字路とも呼ばれてきたカシュガルは、中央アジアと中国を結ぶ要衝としてシルクロード交易とともに栄えてきた。イスラム教徒であるウイグル族が多数を占めているが、年々漢族の移住が増えており、近代化の名のもとに古いウイグルの街並みは壊され、新しいビル街に変わりつつある。
  香妃墓（アパク・ホージャ墓）は、17世紀にカシュガルを統治していたイスラム教の指導者アパク・ホージャとその家族５代72人の陵墓。清の乾隆帝の妃となった香妃がここに葬られたと伝えられたが、実際にはここには埋葬されていない。 建物の中には、一族の柩が安置されており、香妃の柩もその中にある。
  町の北側にウイグル族の居住区が広がっているが、その中に老街という昔ながらの日干レンガの家が建ち並ぶ一角がある。現在も人が暮らしているが、観光用に整備されてしまい、見学するには入場料も必要となっている。 迷路のように入り組んだ路地が続くが、舗装の敷石の形が、六角形なら通り抜けができ、長方形なら行き止まりであることが分かるようになっているのが面白い。ウイグル様式の豪邸と陶器工房のある民家を見学させてもらい、ウイグル族の暮らしぶりを垣間見ることができた。
  エイティガール寺院は、1422年に創建された中国最大のイスラム教モスク。毎週金曜日の午後の礼拝の時間は、イスラム教徒以外は寺院内へ立ち入ることはできないため、礼拝が終わってからの見学となった。
  エイティガール寺院の横の道を入っていくと職人街である。約400mの通りの両側には、帽子屋、木工店、楽器店、銅細工店、金物屋などが軒を連ね、職人さんたちが黙々と働いていた。

香妃墓（アパク・ホージャ墓） 緑のタイルが美しい。また、モスクの天井や柱にも美しい装飾が施されている。	香妃墓のモスク
老街　一つの丘を古い家並みが埋め尽くし、昔ながらの街の姿を残している。
老街の路地	老街の路地
老街にて	ウイグル様式の豪邸、石膏の彫刻が美しい。
豪邸の部屋、壁の装飾が何とも言えない。 （ちなみに我がホテルの部屋もウイグル風）	中西亜国際貿易市場、バザールの建物 平日の昼間のせいか中は閑散としていた。
バザールの店	バザールの店
日曜バザールの開かれる通り、新疆最大で日曜日には10万人もの人出があるという。 通りの先に老街が見える。その向こうには近代的なビルの建設が進む。
ウイグル料理いろいろの昼食 左からラグメン、ポロ（ピラフ）、ヨーグルト、涼粉、他にカオヤンロウ（カバブ）もあった。	エイティガール寺院の正門とミナレット
寺院内部の礼拝堂（エイティガール寺院）	天井や壁の装飾が美しい（エイティガール寺院）
帽子屋（職人街）	古い茶店（職人街）
木工店（職人街）	楽器店といろいろな民族楽器（職人街）
金物屋（職人街）	せいろ屋（職人街）

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