第6日 7月2日(月)
海岸に沿って一路ドゥブロヴニクを目指す。アドリア海に山から強い風が吹き降ろし海水が白く舞い上がっている。ネレトバ川を渡る。この川を遡るとモスタール、そしてサライェボに至る。しばらく行くと突然道はボスニア・ヘルツェゴヴィナ領に入った。わずか7kmほどだがクロアチアの海岸線が切れている。検問所はあるが人影は見えない。バスはノンストップで通過する。風景は今までと変わりはないがネウムという町でバスを降り記念の写真を撮った。再びクロアチア領に入り、万里の長城に似た城壁の残るストンという町で生ガキを食する。内海でカキの養殖が行われているが小ぶりなカキである。お昼を過ぎてようやく今回の旅の最南端の地ドゥブロヴニクが見えてきた。
午後は"アドリア海の真珠"と称されるクロアチア随一の観光地ドゥブロヴニクの旧市街をガイドに連れられて一巡りする。中世に海洋貿易で栄えた歴史をもつ旧市街は、堅固な城壁でぐるりと囲まれ要塞都市といった感じである。1979年に世界遺産に登録された。ところで街中にやけに日本人の若者が目につく。聞くとピースボートでやって来て約500人が上陸中とのこと、まるで渋谷のセンター街の様相である。町のレストランのシェフもびっくりしていた。市街から離れたリゾートホテル・ネプチュン泊。

城壁の上から眺めるドゥブロヴニク旧市街とロクルム島


第7日 7月3日(火)
自由行動日。市バスで旧市街の入口ピレ門に着く。そこから旧市街のメインストリートのプラツァ通りを歩いて行く。通りの両側にはブティックや銀行、スーベニアショップが並んでいる。港から船に乗りロクルム島へ渡る。うっそうとした樹木におおわれた無人島で一泳ぎする。島の一部はヌーディスト・ビーチになっている。
午後は旧市街の大聖堂や修道院を丹念に見て回る。締めくくりは旧市街を取り囲む約2kmの城壁の上を徒歩で一周する。城壁から見下ろすと、オレンジ色の瓦屋根を載せた街並みの向こうに紺碧のアドリア海が広がり、緑のロクルム島が浮かんでいる。絵になる光景だ。振り返ればスルディ山がすぐ後ろにそびえ立っている。かつてはロープウェーで山頂まで上がることができたそうであるが、戦争で破壊されて残骸になっている。夜になってピースボートが出航し町に静けさが戻ってきた。夕食は名物のロブスターを賞味する。ここのロブスターは北米のものと異なりまさに日本の伊勢エビである。一匹3000円余りである。寝る前にホテルのビーチで軽く泳ぐ。ホテル・ネプチュン泊。

メインストリートのプラツァ通り

旧市街から望むスルディ山

スポンザ宮殿

オンファリオ大噴水

旧市街を取り囲む城壁と要塞

城壁のすぐ外は海。海に飛び込む人

アドリア海のロブスター

ドゥブロヴニク遠景


第8日 7月4日(水)
朝早くチリピにある空港からクロアチアの首都ザグレブへ飛ぶ。町の中心であるイェラチッチ広場の北の小高い丘に旧市街が広がっている。面白いのは新市街から旧市街へと上るケーブルカーだ。乗車時間は1分にも満たない。下りてしばらく進むと屋根のモザイクの美しい聖マルコ教会がある。屋根にデザインされているのは、一つはザグレブ市章、もう一つはクロアチア王国、ダルマチア地方、スラヴォニア地方を表す紋章である。近くにナイーブ・アート美術館がある。素朴で暖かみのある風景画が多く、ガラスの裏側から油絵具で描かれている。ザグレブのシンボルともいえるは聖シュテファン寺院。100mを越える高さのある2本の尖塔は遠くからでも見える。砂岩でできているので修理の工事が絶えない。ザグレブの見所はかたまっているので半日もあれば十分に歩いて回ることができる。ホテル・エスプラナーデ泊。

イェラチッチ広場とイェラチッチ像

ザグレブ市民の足トラム

旧市街へと登るケーブルカー

聖マルコ教会

聖シュテファン寺院

トミスラフ広場。右側はザグレブ中央駅


第9日 7月5日(木)
フランクフルト経由で帰国の途につく。


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